私

気象予報士試験合格者の方の体験記から勉強方法のヒントをもらいましょう!今回はKさん(30代女性)の体験記です。

お天気姉さん

はじめまして!私は第45回気象予報士試験に合格しました。気象予報士を目指したきっかけから受験の状況、勉強方法などを合格体験記として紹介させていただきます。

プロフィール


30代女性です。気象予報士試験は合計4回受験しており、初受験はちょうど30歳、3回目まではフルタイム勤務+主婦業をしていました。

この頃の勉強時間は、1日1〜2時間です。3回目は妊娠中で、その後退職しました。

4回目の受験までの間、出産までは最大で1日6時間ほど勉強できましたが、出産後は隙間時間でちょこちょこ復習程度のみしかできませんでした。

合格した4回目の受験は出産から1ヶ月後でした。

大学は理系だったので、力学・熱力学などの予備知識はあり、数式に対しても全く抵抗無かったです。ただ、卒業後約10年も経つと、さすがに忘れている部分が多かったです。

気象予報士を目指したきっかけ〜初回受験大惨敗まで

当時、登山を趣味にし始めたところで、登山予定を立てるたび天気予報を逐一チェックしていました。

しかし、山の天気は平地以上に変わりやすく、しかも予報が全然当てにならないのです。雨予報でも行ってみたら晴れていたり、悪天候の予報で計画を中止したら実は晴れていたり…。

それなら自分で天気を予想したい、どうせ勉強するなら気象予報士の資格も取ってみたい!と思いました。

大学で自然科学の基礎的なことは学んでいたので妙な自信があり、過去問などを適当にやりつつ初回受験に向かいました。

結果、大惨敗!試験会場の独特な雰囲気にも圧倒されてしまい、学科は両方とも自己採点で正答5問以下、実技は問題が全く理解できず空欄だらけでした。

これを機にやる気に火が付き、絶対合格したいと本格的に勉強を始めました。

勉強方法

使用した教科書・教材など

・ユーキャン

初回受験するに当たって、在宅で勉強するならユーキャンだと思い、迷わず受講を決めました。ただ、子供の頃の進○ゼミは届くだけで満足していた性格は変わっておらず、添削はほぼ出さず仕舞いというもったいないことをしました。教材は教科書としてはとても重宝して、数式や定理なども分かりやすく噛み砕かれて解説されていて助かりました。

・一般気象学(小倉義光著・東京大学出版会)

本格的に勉強を始めるタイミングで購入しました。理系でないと少々とっつきにくいですが、気象の基礎的な知識を身につけるためにも、こちらの本は気象予報士を目指す上では必携です。また、私にとっては、この本無しでは学科・一般知識は合格できなかったと思っています。

・気象予報士試験模範解答と解説 44回平成27年度第1回(天気予報技術研究会 )

第44回を受験後、実技でどうしても分からない問題があり購入しました。このシリーズは解説・分析がとても詳しいので勉強になりますが、そこそこお値段がするので、その都度購入すると出費がかさんでしまうのがネックです。

その他、勉強に欠かせない過去問は気象業務予報センターのホームページからダウンロードしました。直近3年分しか公開されないので、問題数をこなすためにもデータはしっかり保存しておく必要があります。

では、具体的にそれぞれの科目について私の勉強方法について紹介していきます。

学科・一般知識

基本は過去問をひたすら解くことになります。

私は過去問にある正誤問題の選択肢を一つずつ調べ、項目ごとにノートにまとめて「自作の教科書」を作りました。一般気象学の本にも直接、「第何回に出題」とメモを入れていきました。そうすることで、自然と頻出分野が見えてきます。

また、繰り返し解く上で、間違えた問題にはその都度印をつけて、なぜ間違えてしまったかもノートに書き出しておくことで、自分が勘違いしやすいことを可視化して意識しやすいようにしました。勉強中繰り返し同じ間違いをしても、本番で間違えなければ良いのです。

力学などの基本の法則は、ただの丸暗記ではなくなぜその公式になるのかというところから理解しておくと、対応できる計算問題も多くなります。

一般気象学の本に出てくる図やグラフですが、かなり酷似したものがたびたび問題に使われています。私が合格した回でも使われていました。受験直前に一通り読んでおいたおかげで、その問題はすんなり取り組め正解することができました。

一般知識は最後に4問、法規問題が出題されますが、過去問を数年分解いていれば見覚えのあるような問題しか出てこないと思います。暗記分野になるので、勉強は試験直前だけでも大丈夫でした。ひねった出題がしにくい分野なので、この4問はぜひ全問正解して得点源にしたいところです。

学科・専門知識

こちらも一般知識同様の勉強方法です。ただ、気象観測の技術は日々進歩しているので、過去問の正誤が現在と違う場合があります。

私が情報源として利用していたのは、気象庁ホームページにある知識・解説のページです。

https://www.jma.go.jp/jma/menu/menuknowledge.html

過去問の選択肢を一つずつこちらの情報とすり合わせて、ノートにまとめていきました。

実技

4回受験して、1回目は全く理解できず、2、3回目は時間が足らず、手ごたえも無く…といった感じでした。

こちらも学科同様、ひたすら繰り返し過去問を解き続け、慣れることが一番の勉強です。私は最終的に過去問を10回分持っていましたが、3回目終了後、合格した4回目の受験までの間に全て5回以上は解きました。

そうすることで、決められた文字数内に収めるための言い回しを自然と習得できます。また、公開されている過去問の解答には解説が一切無いので、なぜその答えになるのか順を追って書き出し、解説書を作りました。解説するためには更に知識や分析も必要になるので、同じパターンの天気図が出題された時応用がききます。

解く時は本番と同じ解答時間に設定して、時間感覚も身につけました。

色々なパターンの天気図を見るため、気象庁ホームページの日々の天気図も活用しました。

/http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/hibiten/

試験で出てくる天気図と同じ形式なので、天気図に慣れるためにも良いし、低気圧などの変化の過程も分かるので勉強になります。暇な時や隙間時間にちょっと見るのにも良かったです。

天気の知識以外にも、私が受験した当時は地名を書かせる問題が毎回出題されていました。私はスマホで日本地図と地名が入った図を保存しておいて、◯◯半島や◯◯岬など、細かい地名も覚えるようにしていました。

また、試験本番ですが、私の課題として作図に時間がかかり過ぎる、分からない問題に執着しすぎるというのがありました。

その結果、時間が足りなくなっていたので、合格した回ではこれらは全て後回しにしました。

合格基準が得点率70%なので、まずは解けるところから手を付けた方が良いと思います。

これから受験する方へのメッセージ

私の場合、実技に関して3回目まで全く手ごたえがありませんでしたが、4回目は驚くほどスラスラ解けてしまいました。

学科が受験免除となったことで、実技の勉強に集中できたことも大きいですが、やはり過去問を繰り返し解き、分析することで知識がしっかり身に付いて合格につながったのだと思います。

初回の大惨敗からも分かるように、私は特別頭が良いわけではありません。でも、努力はしっかり実を結びましたので、これから勉強を始める方はもちろん、何度も受験している方も、1つ知識が増えるごとに着実に合格に近づいているはずです。諦めず頑張ってください!


私

過去問にある正誤問題の選択肢を一つずつ調べて「自作の教科書」を作ったとはすごいですね!細かいところまで調べて知識にしていく事が合格への近道かもしれませんね。大変参考になりました。Kさんありがとうございました!!